小型S字型ロードセルFSSMは、サイズのコンパクトさと測定精度の高さを兼ね備えた革新的な小型力センサーです。本製品はわずか19.1×16×6mmという超小型設計を採用しており、限られたスペースしかない機械や試験装置にも容易に組み込むことができます。そのため、包装機械、組立機械、エンドオブライン試験装置など、スペース効率と精度が同時に求められる多様な産業用途に最適です。
FSSMは高い汎用性を誇り、引張圧縮力測定に特化した構造を持っています。0-10Nから0-1000Nまで、8種類の定格容量(0-10N / 20N / 50N / 100N / 200N / 300N / 500N / 1000N)が用意されており、微小な張力から比較的大きな圧縮力まで幅広いレンジに対応します。これにより、研究用途から生産ラインでの品質管理まで、幅広いアプリケーションに適合することが可能です。
また、この小型引張圧縮ロードセルは、両端にM3またはM4のメートルねじ穴を備えているため、治具やアタッチメントを容易に取り付けることができます。この柔軟な取り付け方式により、異なる産業機械や試験システムとの高い互換性が実現され、ユーザーは効率的かつ確実にセンサーを導入することができます。

技術面では、フルブリッジひずみゲージ技術を採用しており、印加される力に比例した安定的なmV/V出力を生成します。多くの場面では信号増幅が必要となりますが、ロードセル信号コンディショナーを併用することで、±5V、±10V、または4~20mAといった汎用性の高い信号に変換することが可能です。これにより、PLCやデータ収集システム、さらには各種ソフトウェアとのスムーズな統合が実現します。
さらに、力の可視化と分析のために、専用のフォースメーターFPTを利用することが推奨されます。FPTは高精度・低ノイズの24ビットシグマデルタADCを搭載しており、最大960Hzという高速サンプリングレートを実現します。これにより、静的な測定だけでなく動的な力変化の検出にも優れており、より正確な引張圧縮力測定を可能にします。加えて、デジタルインジケータFPTはRS485およびRS232通信インターフェースをサポートし、Modbus RTUプロトコルにも対応しています。さらに、0~5V、0~10V、0~20mV、4~20mAといったアナログ出力を提供するため、さまざまな制御システムや計測環境への拡張性が高い点も大きな利点です。
総合的に見て、FSSMは省スペース設計、高精度な出力、多様な取付け方法、豊富な出力信号オプションを備えた小型引張圧縮ロードセルです。コンパクトでありながら高い信頼性を持つこの小型力センサーは、研究開発から量産工程まで、幅広い場面での引張圧縮力測定において理想的なソリューションを提供します。